ニュースについてgiron
白石さん、Microsoftの最新ニュースについてどうお考えでしょうか。WordとExcelのユーザーデータがAI学習に使用される可能性があるという報道に対し、Microsoftが否定しているようですが。
青木さん、確かにこの件は注目に値しますね。Connected Experiencesという機能が議論の的になっているようです。この機能自体は以前から存在していましたが、今回はAI学習との関連で新たな懸念が浮上したわけです。
そうですね。Connected Experiencesは、ユーザーのデータを分析してデザインや編集を提案する機能ですよね。しかし、今回の報道では、この機能がAIモデルの学習にも使われているのではないかという疑念が示されています。
おっしゃる通りです。特に問題視されているのは、この機能がデフォルトでオンになっているという点です。ユーザーが明示的に同意していないにもかかわらず、データが収集される可能性があるということですね。
そうですね。しかし、Microsoftはこの報道を否定しています。彼らの主張によれば、ユーザーのコンテンツをLLMの学習に使用していないとのことです。この点についてはどうお考えですか?
Microsoftの否定は重要ですが、同時に疑問も残ります。例えば、彼らのサービス契約には「サービス提供に必要な範囲で、ユーザーコンテンツを使用する世界的かつ無償の知的財産ライセンス」を得るという条項があります。この条項の解釈によっては、AI学習への使用も可能になるのではないでしょうか。
鋭い指摘ですね。確かに、契約条項の解釈次第では、ユーザーデータの使用範囲が拡大する可能性があります。ただ、Microsoftは8月に「GenAIモデルの学習にコンシューマーデータを使用する場合は透明性をもって通知する」と約束しています。この約束と今回の否定は整合性があると言えそうです。
その点は同意します。しかし、Connected Experiencesの設定を変更する手順が複雑であることも問題かもしれません。ユーザーが自分のデータをコントロールしたいと思っても、その方法が分かりにくければ、実質的な選択肢がないに等しいですからね。
おっしゃる通りです。Windows PCの場合、File > Options > Trust Center > Trust Center Settings > Privacy Options > Privacy Settings > Optional Connected Experiencesと進み、チェックボックスを外す必要があります。これは確かに直感的とは言えませんね。
そうですね。このような複雑な手順は、ユーザーの権利を実質的に制限しているとも言えます。また、この問題は単にMicrosoftだけの問題ではなく、テクノロジー業界全体の傾向を反映しているようにも思えます。
その通りです。特に、著作権のある作品や商業目的の文書など、知的財産権に関わるコンテンツの扱いは慎重でなければなりません。法律事務所などが機密情報をWordやExcelで扱っている場合、そのデータが外部に漏れる可能性があるというのは深刻な問題です。
Microsoftの対応は今後注目されるところですが、一つの可能性として、プロフェッショナル向けやエンタープライズ向けの製品では、この機能をデフォルトでオフにするか、あるいはグループポリシーで管理できるようにするかもしれません。
なるほど、そのような対応は確かに有効かもしれません。ただ、個人ユーザーに対してはどうでしょうか。彼らの権利も同様に保護される必要がありますよね。
その通りです。個人ユーザーに対しては、設定の簡素化や、初回起動時に明確な同意を求めるなどの対応が考えられます。また、データの使用目的や範囲をより透明化することも重要でしょう。
確かに透明性は重要ですね。ところで、この問題に関連して、オープンソースのオフィスソフトウェアの利用が増える可能性はあるでしょうか?
それは十分に考えられますね。例えば、OpenOfficeやLibreOfficeなどのオープンソース・オフィススイートは、このような懸念がない点で魅力的な選択肢になるかもしれません。ただし、機能面や互換性の面で課題もあるので、一概には言えません。
なるほど。この問題は、ソフトウェアの選択にも影響を与える可能性がありますね。最後に、今後のAI技術と個人データの関係について、どのようにお考えですか?
AIの発展は避けられませんが、同時にユーザーの権利やプライバシーを守ることも重要です。今後は、AIの学習に使用するデータと個人のプライベートなデータを明確に区別し、ユーザーが自分のデータの使用方法を簡単に制御できるようなシステムが必要になると思います。
同感です。技術の進歩と個人の権利のバランスを取ることが、今後ますます重要になってくるでしょう。本日は貴重なご意見をありがとうございました。
こちらこそ、興味深い議論ができて光栄です。今後もこの問題の展開を注視していきましょう。
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